集会

変な人で、すみません。

 アメリカ現地の空気感を「どうにかして少しでも伝えたい」と思って、選挙のことを書いてきた。いい加減、この話題から離れたいとは思うものの、明日いよいよ上下院合同議会なので、今日はまた選挙のことを書かざるを得ない(すみません)。

 米大手メディアの報道がおおむね「大統領選挙の結果はバイデン氏が勝利ととっくに決まっているのに、往生際の悪いトランプ大統領が子供のようにダダをこね、粘りに粘って選挙不正を訴えている」ということが前提になっている。が、最近では保守派が少ないシアトル近郊に住むリベラル派の友人達も、一様に「選挙不正があるならハッキリさせてほしいよね。真実をねじまげてまで利権を死守する人がいるなら、そういう政治家は選びたくないよね」というトーンに変わってきている(かといって、彼らはトランプさんに賛同しているわけではない)。

 しかし、今も日本の知り合いと話をすると、「えっ? 日本ではバイデンさんが大統領だって言っているよ」となる。アメリカ人のリベラルの友人たちですら、選挙結果に対する反応が変わってきたのは最近なので、日本人のこの反応は無理もないだろう。昨日にいたっては、10年ぶりくらいに話した日本在住の親戚に「アメリカで”選挙結果がまだ決まらない”と言っているのは田舎者と陰謀論者だけだと聞いている。アメリカに行ってアメリカの良くない所にかぶれるとは最悪だ」と言われ、「大人になれ」と諭された。

 「変な人で、すみません」と謝っておいたが、心の中でますます「やっぱり、せっかくアメリカにいるんだから、実況中継的なブログは書いていこう」と心に決めた(苦笑)。

アメリカの現状はメチャクチャすぎて意味不明

 明日は一体どんなことが起こるのだろう?

 ひとつだけ言えることは、ひょっとしたら更なる「前代未聞」の事態が発生しかねないということだ。理由はテッド・クルーズ氏率いる共和党上院議員11名が、不正選挙の調査を州政府の手から連邦議会に移し、その調査審議を10日間行うという提案を打ち出すと言っているからだ。その議員団は、この提案を議会が受けなければ、自分たちは不正疑惑があった州の結果は無効であると、動議を申し出ると言っている。

 仮に彼らの主張が通った場合、大統領が正式に決まるのは自動的に16日以降に延期される。ひとつ前のブログに、1月6日に結果が出るのは怪しいかもしれないことを書いたが、今は「果たして就任式が予定されている1月20日までに、決着がつくのだろうか?」と考えてしまう。

 アメリカ時間の明朝9時に「愛国者たちよ、DCへ集結しよう!」と、自ら呼びかけトランプ大統領。すでに首都ワシントンDCには、愛国者たちが駆けつけている。議会が始まるのは午後1時だが、トランプ大統領は当日「不正の証拠を全部さらけ出す」、「公式見解を述べる」と言っており、大方の予測では米東海岸時間の午前中から、民衆がDCに集結した時点で、どんどん不正の暴露が行われるのではないか?となっている。もしかしたら、その時点でクルーズ議員の提案以前の問題になり、ペンス副大統領が複数州に不正があったと選挙人投票をカウントしないことを決めれば、トランプ大統領が逆転する事態も考えられるだろうが、フタを開けて見なければ、何が起こるかまったくわからない(当然だけど)。

 とにかくアメリカの現状は、あり得ないくらいメチャクチャだ。ジョージア州をはじめとする議員や司法機関の対応、不正選挙の証拠の山、大手メディアの対応、ソーシャルメディアへの言論統制、街で暴れまくっている人たち。すべてが意味不明だ。

 そして、こんなメチャメチャな中にいても、まったく動じないトランプ大統領。いつ寝ているのかもわからないくらい精力的に国民を引っ張っていっている。その大統領を1ミリもブレずに支援する多くの国民たち。トランプ大統領は国民の半分には嫌われているだろうが、支持者たちのトランプ大統領への忠誠は絶大だ。こんなに人々から愛され、慕われる政治家を、少なくとも私は見たことがない。スゴイ歴史的な出来事を目撃しているんだと思う。

愛国者たちが、国を動かす力

 この選挙はもうすでに、大統領を選ぶという選挙の域を逸脱している。ワシントンDCに実際に足を運ぶ予定のご近所さんたちとも話して感じることは、彼らはトランプ支持者である以前にアメリカ国民であり、愛国者なのだ。「自分たちの国は、自分たちが守る」という想い。DCに集結する彼らが打倒しようとしているのは、バイデン氏ではなく、「利権にまみれたワシントンの政治体質」であることは間違いない。むしろ、みんな支持政党である共和党に対して文句を言っている。「僕らが応援した政党は、こんな腐った政党ではないことを議員に分からせるために決起する」と。

 集結を予定している人たちの多くは、「利権まみれになっている人のせいで、下手をしたら中国共産党に取り入られて、自分たちが国を失ってしまうのではないか」という危機感もあるという。そういう危機感を持つ人たちに共感できない人も多いのは分かるが、だからと言って彼らを単なる「陰謀論者」とか、極右の人種差別主義者と片づけるべきではないだろう。もちろん過激派はどこに行ってもいるものだが、アメリカで政治に熱くなる人の多くは、とても普通の人たちなのだ。ここを間違ってはいけないと思う。

 すでにDCのフリーダム広場には、何万人もの人が集まっているようだ。明日は一日、ソーシャルメディアとネットに釘付けになって、歴史の動く瞬間の行方を見守りたいと思う。

 

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