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こんにちは、2021年。さようなら、2020年!
これ以上ないほど強烈に、「1日も早く終わって欲しい」と思った2020年がようやく終わり、2021年を迎えた。ひとまず、みなさま「おめでとうございます」。
新型コロナウイルスのパンデミックに加え、アメリカは大統領選挙がらみのゴタゴタで、昨年末は本当に辛いものがあった(今も辛い)。新年に書初めまではしないものの、我が家では元旦、みんなでその年をどんな1年にしたいか祈ることにしている。通常だと「今年も良い年になりますように」と願うところを、主人と二人揃って本気で「今年は去年よりもマシな年になりますように」と願ってしまった(しかも具体的に。子供たちは意味が分からず、そんな大人たちの様子をみて目がテンに)。
大統領選挙の混乱は、現在もまだ進行中だ。シャレにならないほど毎日いろいろなことが起こっている。何度もこのブログで書いていることだが、米大手メディアが沿岸都市部以外の一般の声をあまり取り上げてくれないため、アメリカ人が今どんな状況に置かれているかは、あまり伝わっていないだろう。私の周りだけをみても、市民の生活は100%カオスの中、といった感じだ。
混乱は今後も続くし、本番はむしろこれから
このブログを書いているのは1月1日。お正月くらいは日本スタイルで過ごしたいものだが、アメリカでは元旦よりもクリスマスが重要なので、日本の文化慣習を楽しむ術もなく、我が家はすでにお休みは終了モードである。もっとも今年は新年だからといって、お祝いムードは世間的にもゼロだったりする。新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン、もしかしたらナッシュビルのような爆発事件がどこかでまた起こる恐怖、そして1月6日に開かれる上下院合同会議が近いということで、街中になんとなく落ち着かない雰囲気が漂っている。私の家の近所には米軍の拠点がいくつかあるが、数日前には高速道路で戦車の群れに遭遇(怖)。かなり物騒な感じだ。
1月6日の会議では、各州の選挙人投票の認証結果が分かるので、大統領選挙の結果が「ほぼ」分かることになる。そもそも今回の選挙は、どちらの候補が勝つとしてもすぐに結果は分からないと予測していたが、1月6日の会議ですら結果が出るかどうかは怪しいかもしれない。マスコミ的にはバイデンさんが次期大統領になっているのかもしれないが、アメリカの国民の半分近くは、まったくそう思っていない。トランプさんの支持者は、6日の結果で覆らなくても就任式まで争う気が満々。だから6日に一旦、結果は出ると思うが、混乱の本番はそこから始まるだろう。先ほど近所に住んでいるママ友と立ち話をしたが、「絶対に暴動が始まるから、6日より前に物資の調達にいかないと」と真剣に言っていた。私も彼女の考えに同意する。
一心一意。こんな時だから淡々と
アメリカはこれから、誰が大統領に決まっても大きく変わるだろう。文字通り、歴史的な大転換期になる予感もしている。どんな大転換を私が予測しているかは、細かく掘り下げると果てしないブログ記事になりそうなので今回は詳しく書かないが、これからやってくるであろう歴史的なシフトに身を置きながらも、アメリカ市民の一人として「一心一意(いっしんいちい)」の姿勢を大切にして、2021年という1年に臨んでいきたいと思っている。
フタを開けてみなければ、実際に何が起こるかは誰にも分からないだろうが、「歴史の教科書に載るような、大きなうねりの中にいる」という感覚はあるので、アメリカ社会が今後どうなるかという行方を、今後もしっかり追っていきたいと思う。
前身のBizSeedsから引き継ぐ形で、会社のホームページを『Agentic Media』としてメディア化して以来、日本の方々に向けて、出来る限り「バイアスのない、生きたアメリカの声や情報を客観的に伝えよう」と努めてきた。ニュースもなるべく多岐にわたる有益な情報を拾って届けたいとも思ってきた。
ところが、気づけば新型コロナウイルス感染拡大と大統領選挙問題で、現在はまるで政治系メディアに間違われるような状態だ。でも、これは普段は政治にまったく関心のない人ですら、関心がないとは言っていられないアメリカの「今」の現れでもある。だから、現在の記事のラインナップは必然的に発信していきたいものばかりだし、必要だろうと思う。でも出来たら2021年は、ロックダウンもなくなって、アフターコロナの米社会のポジティブな動きや、ビジネス・ニュースなども紹介できるようになればいいな、と思っている。