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人は自分が真実と思うことを「真実」だという

真実

 多くのメディアは、バイデンさん勝利確定のニュースを出し始めた。これで決定?
 「いえいえ、まだ勝利は確定しません

 その理由は、トランプさんが不正選挙を主張しているからだ。多くの民主党支持者は、トランプさんの対応を「見苦しい」と言っている。しかし、本当にそうなのだろうか? このあたりのことは、是非、西森マリーさんの記事を読んでいただきたい。

 さて昨日、久しぶりにワシントン州(シアトル近郊)に住んでいた時の友人とビデオ通話で話した。主な議題は子供のことと世間話だったが、こういう時期なので自然と選挙のことに会話が進んだ。

 彼女はバリバリのリベラル主義者で、今回もジョー・バイデン氏を応援していたことは知っている。以前にもこのブログに書いたが、私は非白人の移民で、しかも女性。リベラル派が思う「リベラルであるべき人の3点セット」が揃っているので、彼女は私のことを100%リベラル主義者だと信じているようだ。

 私自身は中道でありたいと思っている。「良いものは良い」、「悪いものは悪い」、「間違っているものは間違っている」ということが、特定の政党を贔屓するからといってブレてしまうのは心地よくないし、誰に投票しようが、その人のすべてが正しいと思ったことはない。だから、彼女の期待するリベラル主義ではないし、だからといって保守派のすべてが正しいと考えるバリバリ保守派というわけでもない。

 しかし彼女は、私がそんな風に選挙のことを考えているなどとは夢にも思わなかったようで、トランプ大統領の悪口を言い始めた。ざっくりまとめると、こんな感じだ。

  • 投票の不正なんてあるわけがない。負けを認められない最低の人間だ
  • メディアは立派だ。トランプ大統領の虚言が始まった途端に中継を中断したのは素晴らしい
  • 往生際が悪い、見ていて気持ちが悪くなる。とっとと敗北宣言をするべきだ
  • トランプを支持する人の気がしれない。みんな消えて欲しい

 ……やれやれ。これは毎度のことだが、彼女の言い分はリベラル派がヒートアップして、トランプさんを悪く言うときに必ず出るセリフのオンパレードだった。そして私も毎度、同じことを思う。「人は自分が真実と思うことを『真実』という」ものだ、と。

そんなこと、知らなかった!

 こういう展開になった場合、「相手の真実」に正面から向かっても会話がこじれるだけ。それは何度も経験済みだ。なので私はあえて「でもさ、バイデンさんも大変だったよね。いろんなスキャンダルが選挙前に出て」というトーンで彼女の主張に返答した。

 「ああ、メディアがちょこっと言ってた件でしょ? トランプとかQとかが大騒ぎしてたアホらしい陰謀論」と、彼女は答えた。私はそこは否定せず、こんな風に言葉を返した。

 「そうね、陰謀論っていろいろあるよね。バイデンさんの息子のパソコンから、中国にアメリカを売り飛ばしていたような情報とか、ウクライナの件とかいろいろ出てきたのも陰謀かもしれないしね。でもショックだったよね。だって書類は陰謀で捏造できても、バイデンさんの息子が狂っているとしか言えないような写真もいっぱい出て来てたじゃない? 写真とかビデオって、ごまかしにくいもんねえ。

 彼女は一瞬「きょとん」という表情をみせた。そして、それまでのトーンとは対照的に落ち着いた口調で私に質問を始めた。私は米大手メディア以外で報道されている情報など、自分が調べて知っていた情報を淡々と彼女に伝えた。彼女の気持ちを否定しないよう、あくまで「これこれ、しかじかな情報があるんだよ。火のないところに煙は立たないから、その可能性はあるのかも知れないね」という具合に。

 それが10分ほど続いた後、彼女は言った。
 「そんな話、聞いたこともなかったし、まったく知らなかった!

トランプ大統領のこと、実はよく知らなかった!?

 彼女が私の話にとても興味を持ってくれたので、私は初めて自分は必ずしもリベラル派ではなく、中道でありたいと常に思っていると話した。彼女はとても真摯に私の話を聞いてくれた。

 彼女は「それではあなたは、トランプについてはどう思うの?」と聞いてきたので、好きでも嫌いでもないが、「さすが大統領になるだけの人だなとは思うよ」と回答してみた。

 たとえば彼は政府から貰った給与を全部寄付していること、2年ほど前に北朝鮮から解放された3人の人質を出迎えるために激務の中でも夜2時まで彼らを待っていたことなどは、人間性を物語っていると思うと。政策もリベラル派が思っているほど悪くはなく、いろいろな実績は上げていることも付け加えた。もちろん、すべてが正しくないとも付け加えた。

 そして「好き嫌いはあっても、その人が挙げた実績をまったく見ず、知ろうともせずに批判するのは、私はあまり好きじゃないんだ」と伝えた。すると彼女はこう言ったのだ。

 「もしかしたら私、トランプ大統領のことを実はよく知らなかったのかもしれない。」

米大手メディアの責任は大きい

 これまでに何度か様々なところで書いているが、個人的には、米大手メディアは明らかにアメリカの「分断」に加担してしまっていると感じている。以前は「大手メディアはあまりにもリベラルに寄り過ぎている」と思っていただけだが、今は「この米メディアの手法は、アメリカの良き時代にあった本物のリベラル主義を大切にしている人たちをも傷つけかねない」と思っている。

 リベラル主義とは、何よりも「多様性」を重んじる主義であるはずだ。しかし大手メディアが作り上げたリベラル主義は、自分たちが主張すること以外を信じる人の「多様性」はまったく受け入れない。人はみな違うのだから、違う考えがあったっていいだろう?と思うが、そうはいかない。

 トランプさんを嫌いなのは分かるが、大手メディアがあまりに煽って、トランプさんへのヘイトを止めないし、彼の実績をまったく報道しないのは大問題だと思う。私の友人にはバリバリのリベラル派も多いのだが、リベラル派だけれど今回はトランプさんに投票した人がかなりいた。そういう人たちは極左的な報道に疲れ果てて、何が真実なのかを自分で模索した結果、行き過ぎたリベラル主義に嫌気がさしてしまったケースがほとんどだ。

 選挙結果は暫定でバイデン氏の勝利と出てお祭り騒ぎになっているが、それと同じくらい巷で騒がれている不正投票疑惑がまったく報道されないという、不自然な事態だけを見ても大手メディアはおかしいと思う。米大手メディアがアメリカ社会を狂わせてしまっている責任は、とても大きい。ソーシャルメディア運営各社の言論統制じみた対応も、気持ちが良くないと思っている人は私だけではないはずだ。

 前述した友人のように、大手メディアがトランプさんのことに関しては、すべて「フェイク」としてしまうために、大切な話でも、多くに知らされる必要がある情報でも、それが届く前に遮断されてしまうケースは少なくないように思う。誰もが一時情報を能動的に取りに行かないと、今の時代、何が本当の情報なのか判断がつけられないだろう。

 大手メディアのニュース報道ではバイデンさんが次期大統領決定と発表し、バイデンさん自身もそのようにふるまいつつあるが、この決定を「最終」だと思うのは時期尚早だ。というよりも、ここまでは想定内で、これからが「本番」だろう。この投票結果をトランプさんが不服とする以上は、徹底的に戦うはずだ。市民のひとりとして今準備をしなくてはいけないのは、ひょっとしたら始まる大暴動に備えて、備蓄を増やすことかもしれない(我が家はすでに準備完了)。

 下手をしたら、大統領の決定は2020年中には無理かもしれない、というのが今の予測。それまではこれまでに経験したことのないような、さまざまな問題が浮き彫りにされるだろう。そして、いろいろな意味で最高裁判所が関与し出せば、バイデンさんの方が分が悪くなると思う……。まあ、これは私個人の予測にすぎないが。

 また、ちょこちょこブログをアップしようと思う。

 

 

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