ロボットサラダ

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「誰も触っていないから安心です」と言われると……

 健康志向の人はもちろん、片手で手軽に野菜やフルーツが大量に摂取できると人気が高いスムージー。

 アメリカには全国展開をする数々の大手チェーンから、インディペンデント系やカフェ系まで、スムージーの専門店はたくさんある。そんな中、米カリフォルニア州を拠点にする「Blendid」では、ロボットがひとりでスムージーを作るサービスを大学内のカフェテリアなどで提供している。

 コロナ禍では「誰かが手で触った野菜やフルーツを、調理せずに生のまま口にするのは抵抗がある」という人も多いことに着目して、「コンタクトレス」(コンタクトなし)をキャッチコピーに、ロボットによるスムージーのキオスク(売店)を展開。ロボットがどのようにスムージーを作るかの動画はこちら

スムージーがあるなら、ロボットのサラダも納得?

 同様にコロナ禍で売り上げを伸ばしているのが、「Sally」というサラダ・ロボットだ。こちらもカリフォルニアを本拠地とする「Chowbotics」というロボティックス企業で、コロナ禍で大きく売り上げが伸びているという。

 このサラダ・ロボットはロボットというより、ただの大きな箱に見えるが、1台は約$35,000(約370万円)。前年度までにすでに100台以上を売り上げていたが、コロナ禍の今年は前年比60%増とのこと。

 病院やスーパーマーケット、コンビニ、学校、そしてなんと米国防省内などにも設置されているそうだ。どんなロボットなのかがわかる映像はこちら

この流れはますます進展しそう

 当メディアでは、先月公開した別の記事で、ロボットが淹れるエスプレッソと、ロボットが焼くハンバーガーを紹介したばかり。
 
 このようにアメリカでは次々と、食業界における人間の仕事を助けるロボティクス技術が活躍を始めている。成長を続けるロボティクス産業が、今後はどの分野に進出していくのか気になるところだ。

この記事を検証する!

 アメリカの新型コロナの状況は、春以降まったく進展がないように感じます。私が現在、住んでいるのはバージニア州ですが、公立の学校はまだ閉鎖中だし、レストランや小売り店はバンバン潰れだしていて、古き良きスタイルでやっている商売は目も当てられない状況です。たぶん、多くの都市が少なからずそんな調子なのかなぁ、と推測。

 そんな中、この状況を逆手にとって躍進しているエリアは、この記事からも分かるように、やっぱりテックが絡んでいることが多いようです。確かにロボットだったら、人の手を介さないので安心という主張も成り立つのかもしれません。しかし同時に、「すべてをロボットに取られるのではなく、伝統あるビジネスを守ろう」という動きも多く目にします。昔からある商店を救うために無数の募金活動や支援活動が繰り広げられているのもまた、「アメリカらしい」と感じる部分です。         

                            by Junko Goodyear

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